- TUNAGの料金が「非公開」である理由と、その料金体系の基本構造
- 調査に基づくTUNAGの想定料金相場(初期費用・月額費用)
- 導入企業が実感する「費用対効果」のリアルな声と測定方法
- 主要な競合エンゲージメントツールとの料金・特徴の比較
- 導入費用を抑え、コストパフォーマンスを最大化するための具体的なポイント
「社内のコミュニケーションを活性化させたい」「離職率を下げたい」こうした課題を解決するために、エンゲージメントツール「TUNAG(ツナグ)」の導入を検討している企業の担当者様も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ導入を検討しようと公式サイトを見ても、具体的な料金プランが掲載されておらず、「結局、自社で導入したらいくらかかるの?」「費用対効果は見合うの?」と、稟議資料の作成や比較検討が進まずに困ってしまいますよね。
BtoBツール、特にTUNAGのように企業の課題や規模に合わせて柔軟にカスタマイズできるサービスでは、料金が非公開となっているケースが少なくありません。
そこでこの記事では、TUNAGの導入を検討している担当者様に向けて、これまでTSRコンサルティングが培ってきたSEOリサーチのノウハウを活かし、TUNAGの料金体系、想定される費用相場、そして最も重要な「費用対効果」について、導入事例や競合ツールとの比較を交えながら徹底的に解説します。
この記事を読めば、TUNAGのコスト感を具体的に把握でき、自社にとって最適な投資判断を下すための一助となるはずです。
TUNAGの料金が非公開な理由
TUNAGの公式サイトを訪れても、「料金プラン」や「価格表」といったページは見当たりません。多くの導入検討者が最初につまずくポイントですが、これには明確な理由があります。
企業ごとに最適なプランを提供する「個別見積もり」
TUNAGが料金を公開していない最大の理由は、「企業ごとに抱える課題や規模、利用したい機能が全く異なる」ためです。
例えば、以下のような違いがあります。
- 従業員数(100名規模なのか、1,000名規模なのか)
- 利用する機能(社内SNS機能だけ使いたいのか、サーベイやワークフローまで活用したいのか)
- 課題(理念浸透が目的なのか、離職率改善が目的なのか)
- 導入時のサポート(手厚いコンサルティングが必要か、ミニマムなサポートで良いか)
パッケージ化された「松・竹・梅」プランでは、こうした多様なニーズにきめ細かく対応できません。「不要な機能にお金を払い続ける」あるいは「必要な機能が足りない」といったミスマッチを防ぎ、各企業にとって本当に価値のある機能とサポートを組み合わせて提供するために、TUNAGは「個別見積もり」の形式をとっています。

BtoBのSaaSツール、特にカスタマイズ性が高いサービスは料金非公開が多いですね。これは、会社としての顧客価値(WHAT)を、どのターゲット(WHO)に届けるかを緻密に設計している証拠とも言えます。画一的な価格ではなく、課題解決の度合いに応じて価格が決まるわけです。
TUNAGの料金体系の基本構造
料金は非公開ですが、その体系は一般的に以下の2つで構成されていると考えられます。
- 初期費用(導入サポート費用)
- 月額利用料(アカウント費用 + オプション費用)
初期費用には、アカウントのセットアップや、導入初期のコンサルティング(どのような制度を設計し、どう運用していくかのサポート)費用が含まれることが多いです。
月額利用料は、主に「利用する従業員数(アカウント数)」に応じて変動する従量課金制がベースになっていると推測されます。
徹底調査!TUNAGの想定料金・相場感
「個別見積もりなのは分かったけど、おおよその相場感が知りたい」というのが本音ですよね。そこで、公表されている情報や導入事例、類似ツールの価格帯から、TUNAGの想定料金・相場感を調査しました。
※注意:これはあくまでTSRコンサルティングによる調査・推測に基づく「相場感」です。正確な料金は必ず公式サイトから見積もりを取得してください。
想定される初期費用
エンゲージメントツールの導入サポート(コンサルティング)を含む初期費用は、サービスの充実度によって大きく異なります。
簡易的なツールであれば無料〜10万円程度ですが、TUNAGのように専任のコンサルタントが伴走し、企業の課題解決に向けた制度設計からサポートするタイプの場合、数十万円(例: 30万円〜50万円程度)の初期費用が発生する可能性が高いと考えられます。
ただし、スタートアップ向けの特別プランや、期間限定のキャンペーンなどで初期費用が変動する場合もあります。
従業員規模別の月額費用シミュレーション
月額費用は「1アカウントあたりいくら」という単価設定が一般的です。エンゲージメントツールの1人あたりの相場は、月額300円〜1,000円程度と幅広いです。
TUNAGは機能の網羅性やサポートの手厚さを強みとしているため、中〜高価格帯(例: 1人あたり月額500円〜800円程度)と仮定してシミュレーションしてみましょう。
| 従業員規模 | 想定月額費用(単価500円の場合) | 想定月額費用(単価800円の場合) |
|---|---|---|
| 50名 | 25,000円 | 40,000円 |
| 100名 | 50,000円 | 80,000円 |
| 300名 | 150,000円 | 240,000円 |
| 500名 | 250,000円 | 400,000円 |
上記に加え、利用する機能に応じた最低利用料金が設定されている可能性もあります(例: 従業員数に関わらず最低月額50,000円〜など)。
多くのSaaSツールでは、従業員規模が大きくなるほど1人あたりの単価が下がる「ボリュームディスカウント」が適用される傾向があるため、大規模な企業ほど単価は割安になる可能性があります。
オプション機能と追加料金
TUNAGは非常に多機能ですが、基本プランに含まれる機能と、別途オプション料金が必要な機能が分かれている可能性があります。
例えば、「エンゲージメントサーベイ機能」や「ワークフロー(申請・承認)機能」、「eラーニング機能」などは、利用する場合に追加料金が発生するオプションとして提供されているかもしれません。
見積もり時には、「どの機能が標準搭載で、どの機能がオプションなのか」を明確に確認することが重要です。
費用対効果は?導入メリットを検証
仮に月額10万円(年間120万円)のコストがかかったとして、それに見合うリターンは得られるのでしょうか? TUNAG導入の費用対効果(ROI)について考えてみましょう。
TUNAG導入で得られる具体的なリターン
エンゲージメントの向上は、企業の業績に直結する様々なポジティブな影響をもたらします。
- 離職率の改善(採用・育成コストの削減)
最も分かりやすい効果の一つです。社員1人が離職し、新たに採用・育成するまでには、年収の30%〜50%のコストがかかると言われます。仮に年収400万円の社員の離職を1人防げただけで、年間120万円〜200万円のコスト削減に繋がる計算です。TUNAGによるコミュニケーション活性化や理念浸透が、社員の定着率を向上させた事例は多くあります。 - 生産性の向上(売上・利益の向上)
社内情報がスムーズに共有されたり、サンクスカード(称賛文化)によって社員のモチベーションが上がったりすることで、業務効率やサービスの質が向上し、結果として売上や利益の増加に貢献します。 - 情報共有コストの削減
これまで紙やメール、複数のチャットツールで行っていた情報伝達をTUNAGに一元化することで、情報伝達の漏れや工数を大幅に削減できます。特に、店舗や拠点が多い「デスクレスワーカー」を抱える企業では、その効果は絶大です。(参考記事:TUNAGがデスクレスワーカーの課題解決に強い理由)

費用対効果の測定は非常に重要です。私たちのノウハウでも、導入前に「何が(数値的に)改善すれば成功か」というKPIを明確にすることを推奨しています。例えば「半年後の離職率を3%改善する」「エンゲージメントサーベイのスコアを10ポイント上げる」など、具体的な目標設定が戦略的導入の第一歩です。
投資対効果(ROI)をどう測定するか
TUNAG導入のROIは、以下のように測定できます。
ROI (%) = (導入によって得られた利益 - 導入・運用コスト) ÷ 導入・運用コスト × 100
「導入によって得られた利益」をどう算出するかが難しい点ですが、先ほどの「離職率改善による採用コスト削減額」や「サーベイスコアと業績の相関分析」など、できるだけ定量的な指標(数字)で測る努力が重要です。
定性的な効果(社内の雰囲気が良くなった、理念への共感が高まった等)ももちろん重要ですが、経営層を説得し、継続的にツールを活用していくためには、数値的な裏付け(費用対効果)を示すことが不可欠です。
料金で比較!他社ツールとの違い
TUNAGを検討する際、必ず比較対象となる主要なエンゲージメントツールや社内SNSとの料金・特徴の違いを見てみましょう。
※各ツールの料金は2024年10月時点の調査情報であり、変更される可能性があります。詳細は各公式サイトをご確認ください。
| ツール名 | 想定料金(月額) | 特徴 |
|---|---|---|
| TUNAG (ツナグ) | 個別見積もり(非公開) | 機能の網羅性とカスタマイズ性、手厚い導入・運用サポートが強み。 |
| Talknote (トークノート) | 個別見積もり(非公開) (※相場: 1人あたり数百円〜) | 社内SNS機能に強み。コミュニケーションの「量」と「質」をAIで分析・可視化できる点が特徴的。 |
| ourly (アワリー) | 個別見積もり(非公開) (※相場: 5万円/月〜) | Web社内報に特化。情報発信と分析に強く、理念浸透や情報共有を重視する企業向け。 |
| THANKS GIFT (サンクスギフト) | 39,800円/月〜(50名まで) (※初期費用別途) | 「感謝・称賛」を送り合うサンクスカード機能に特化。比較的安価から始められる。 |
| Wevox (ウィボックス) | 1人あたり300円/月〜 | エンゲージメント「サーベイ」に特化。組織の状態を可視化・分析することに強みを持つ。 |
このように比較すると、TUNAGは「サーベイ(Wevox)」の機能も、「社内SNS(Talknote)」の機能も、「社内報(ourly)」の機能も、オールインワンで網羅しつつ、企業の課題に合わせた制度設計からサポートする点に強みがあると言えます。
特定の機能(例: サーベイだけやりたい)であれば、特化型ツールの方が安価な場合がありますが、「組織課題の根本解決を、ツールとコンサルティングの両面で支援してほしい」というニーズには、TUNAGが適している可能性が高いです。

ツール比較は価格だけでなく、自社が気づいていない「強み(USP)」を伸ばせる機能があるかも重要です。例えば、理念浸透を強めたいのか、単なる情報共有を効率化したいのかで、選ぶべきツールは変わります。価格だけで判断しないことが成功の鍵ですね。
料金・費用感に関する導入企業の声
実際にTUNAGを導入した企業は、その料金や費用対効果についてどのように感じているのでしょうか。導入事例から「コスト」に関するリアルな声を集めてみました。
(※守秘義務の観点から、具体的な金額を公表している事例は少ないため、費用対効果に関するコメントを主にピックアップしています。)
事例1:飲食チェーン(数千名規模)
課題:店舗間のコミュニケーション不足と、理念浸透の難しさ。
導入後の声:「これまでエリア会議などで多大な時間と交通費をかけていた情報共有が、TUNAG上で完結するようになった。目に見えるコスト削減効果(交通費・会議費)だけでも、月額費用を上回る価値が出ている。何より、アルバ”イトスタッフまで会社の想いが届くようになったことが大きい。」
事例2:IT企業(約300名規模)
課題:リモートワーク移行によるコミュニケーションの希薄化と、離職率の増加。
導入後の声:「サンクスカード機能や日報機能で、お互いの業務や感謝が見える化された。導入後半年で、エンゲージメントサーベイのスコアが平均15ポイント上昇し、同時期に離職率も改善した。採用コストの削減額を考えれば、十分すぎる投資対効果だと感じている。」
事例3:製造業(約100名規模)
課題:複数の申請業務が紙ベースで非効率だった。
導入後の声:「TUNAGのワークフロー機能を導入し、各種申請をすべて電子化。管理部門の残業時間が月間20時間削減できた。月額費用は発生しているが、人件費の削減効果と業務効率化を考えれば、むしろプラスになっている。」
(→ 社内コミュニケーションツール【TUNAG】利用者が語る本音!リアルなメリット・デメリット解説の記事へ)
導入費用を抑える3つのポイント
とはいえ、導入コストはできるだけ抑えたいものです。TUNAGの導入費用や運用コストを最適化するために、以下の3つのポイントを意識しましょう。
1. 自社に必要な機能を徹底的に絞り込む
TUNAGは多機能ですが、すべての機能を最初から使う必要はありません。「あれもこれも」と機能を追加すれば、当然コストは上がります。
まずは「自社の最大の課題は何か」を明確にし、その解決に直結する機能に絞ってスモールスタートを切ることをお勧めします。例えば、「まずは情報共有とサンクスカードから」といった形です。運用が定着し、効果が見え始めてから、必要に応じて機能を追加していくのが賢明です。

導入前に、TSRコンサルティングが得意とするユーザーインタビューを実施し、現場が本当に求めている機能を特定するのも一つの手です。経営層の「欲しい機能」と現場の「必要な機能」がズレていることも多いですからね。不要な機能でコストが上がるのを防げますよ。
2. トライアル(デモ)を徹底的に活用する
TUNAGは無料トライアルを提供している可能性があります(詳細は要問合せ)。また、必ず導入前に「デモンストレーション」を依頼しましょう。
デモを通じて、実際の操作感や、自社の運用に本当にマッチするかを深く確認します。この段階で「この機能は使いこなせそうにない」「自社の課題解決には別の機能の方が良さそうだ」といった判断ができれば、無駄なコストをかけずに済みます。
3. IT導入補助金などを活用する
エンゲージメントツールや社内SNSの導入は、企業の生産性向上や働き方改革に寄与するものとして、「IT導入補助金」の対象となるケースが非常に多いです。
TUNAGが補助金の対象ツールとして登録されているか、また自社が補助金の対象となるかを確認してみましょう。採択されれば、導入費用(初期費用や月額費用の一部)の1/2〜2/3程度の補助を受けられる可能性があります。
補助金の申請には専門的な知識が必要な場合もあるため、TUNAGの営業担当者に補助金活用の実績があるか相談してみるのも良いでしょう。
まずは見積もり・資料請求から
ここまでTUNAGの料金相場や費用対効果について解説してきましたが、これらはすべて推測や一般的な事例に基づくものです。最終的に「自社の場合、いくらかかるのか」は、見積もりを取る以外に知る方法はありません。
正確な料金を知るためのステップ
- 公式サイトから資料請求・問い合わせを行う。
- 営業担当者とのオンライン商談(デモ)をセッティングする。
- 自社の課題、従業員規模、利用したい機能(要望)を具体的に伝える。
- 自社専用の見積もり(提案書)を作成してもらう。
見積もり時に確認すべきチェックリスト
見積もりを取得する際は、以下の点を必ず確認し、後で「話が違う」とならないようにしましょう。
- ✅ 初期費用はいくらか?(何が含まれているか?)
- ✅ 月額費用はいくらか?(最低利用料金はあるか?)
- ✅ 1人あたりの単価はいくらか?
- ✅ 最低利用期間(契約期間)の縛りはあるか?(例: 1年契約など)
- ✅ 従業員数が増減した場合、料金はどう変動するか?
- ✅ オプション機能の料金体系はどうなっているか?
- ✅ 導入後のサポート(コンサルティング)は月額費用に含まれているか? 別途費用がかかるか?
まとめ
今回は、エンゲージメントツール「TUNAG」の料金プランについて、その非公開の理由から、想定相場、費用対効果、競合比較までを徹底的に解説しました。
TUNAGの料金は、各企業の課題や規模に応じて最適化される「個別見積もり」です。一見、価格が分かりにくいというデメリットはありますが、裏を返せば「自社に不要な機能やサポートにお金を払わずに済む」という大きなメリットがあります。
重要なのは、提示された見積金額(コスト)と、それによって得られるリターン(離職率改善、生産性向上、採用コスト削減など)を天秤にかけ、自社にとって価値ある「投資」となるかを見極めることです。
本記事で解説した相場感や費用対効果の考え方を参考に、まずは公式サイトから資料請求やデモを申し込み、自社に最適なプランの提案を受けてみてはいかがでしょうか。
TUNAGの料金に関するFAQ
最低利用期間や契約の縛りはありますか?
多くのBtoB SaaSツールと同様に、TUNAGにも1年単位(年間契約)などの最低利用期間が設定されている可能性が高いです。月単位での契約解除は難しい場合が多いため、見積もり時に契約期間と中途解約の可否(違約金など)を必ず確認しましょう。
導入後のサポートに別途費用はかかりますか?
TUNAGは導入後の「カスタマーサクセス」による手厚いサポートを強みとしています。このサポートが月額利用料に標準で含まれている可能性が高いですが、一部の高度なコンサルティングや追加の研修などを依頼する場合は、別途オプション費用が発生する可能性もゼロではありません。サポートの範囲(どこまでが標準で、どこからが有料か)は明確にしておきましょう。
従業員数が少ない(例: 30名以下)企業でも導入メリットはありますか?
メリットは十分にあります。ただし、コスト面での懸念が出てくる可能性があります。多くのツールでは「最低利用料金(例: 月額5万円〜)」が設定されている場合があり、従業員数が少ないと1人あたりのコストが割高になってしまうためです。30名以下の場合、TUNAGに最低利用料金があるか、または小規模企業向けの安価なプランが提供されていないかを確認することが重要です。

