リスティング広告を始めたいけれど「どこから手をつけていいかわからない」という声をよく耳にします。この記事では、初心者の方でもスムーズにスタートできるよう、リスティング広告の始め方をステップごとに解説します。費用や設定の目安、つまずきやすいポイントも紹介しますので、初めてでも安心して取り組めます。
リスティング広告を始める前に知っておくこと
リスティング広告は、GoogleやYahoo!の検索結果に表示される「検索連動型広告」が中心です。
クリック課金制(CPC)なので、広告が表示されるだけでは費用は発生せず、クリックされたタイミングで課金されます。
ただし、単純に出稿するだけでは成果が出ません。「目的」「予算」「KPI」をあらかじめ決めておくことが大切です。

Googleの自動入札最適化は便利ですが、CV数が少ないと機能しづらいです。小規模な予算でも1件目から狙った成果を出すためには、入札戦略や広告文の工夫が欠かせません。
ステップ1:アカウントの作成
Google広告またはYahoo!広告にアカウントを作成します。
法人で運用する場合は、必ずビジネス用のGoogleアカウントを利用し、社内の担当者が共有管理できる体制を整えてください。
▶ Google広告の公式ページ
▶ Yahoo!広告の公式ページ
ステップ2:キャンペーンの基本設計
キャンペーン作成では、まず「目的」を選びます。代表的なものは以下です。
- 販売促進(ECサイトやサービス申込)
- 見込み客獲得(資料請求、問い合わせ)
- 認知向上(商品・サービスの認知度アップ)
この時点で、地域や配信時間帯も設定可能です。
特にBtoBでは「平日9時~18時」「特定エリアのみ」など、絞り込みをすることで無駄クリックを抑えられます。
ステップ3:キーワードとマッチタイプの設定
リスティング広告の命とも言えるのがキーワードです。以下のようにマッチタイプを使い分けます。
- 完全一致:[リスティング広告 費用] → 指定通りの検索のみ表示
- フレーズ一致:”リスティング広告 費用” → 前後に言葉が付いても表示
- 部分一致:リスティング広告 費用 → 意味が近い検索にも表示
初心者は「フレーズ一致+除外キーワード設定」がおすすめです。これにより無駄クリックを防げます。

質の低いCVばかり増えると一見CPAは下がりますが、ビジネス成果にはつながりません。ターゲットに合ったキーワード選定が非常に重要です。
ステップ4:広告文とランディングページの準備
広告文はユーザーの検索意図に直結するメッセージを心がけましょう。
- 広告見出し:検索キーワードを必ず含める
- 説明文:ベネフィットを明確に伝える
- 表示URL:サービス名や地域名を含めて信頼性を高める
また、広告をクリックした先のランディングページ(LP)が整備されていないと、コンバージョンにつながりません。
「広告文とLPの一貫性」が品質スコアを左右します。
ステップ5:入札戦略と予算の設定
Google広告では「自動入札」「手動入札」の選択が可能です。
- 自動入札:一定のCV数があれば効率的。ただし少額予算では不安定。
- 手動入札:キーワードごとに入札単価を設定できる。初心者にもおすすめ。
予算は1日あたり3,000円~5,000円から始める企業が多いです。
ただし競合が激しい業界では、1クリック1,000円を超えることもあるため、リスティング広告の費用相場の記事も参考にしてください。
ステップ6:効果測定と改善の進め方
配信を始めたら、必ず効果測定(Googleアナリティクスやコンバージョントラッキング)を設定します。
効果測定の主な指標は以下です。
- クリック率(CTR)
- コンバージョン率(CVR)
- コンバージョン単価(CPA)
これらを見ながら、広告文やキーワードを随時調整していくのが運用の基本です。
まとめ|小さく始めてPDCAを回そう
リスティング広告は、アカウント作成から広告配信までの流れを理解すれば、誰でも始められます。ただし、成果を最大化するには「適切なキーワード」「一貫性ある広告文とLP」「定期的な改善」が欠かせません。
次は、実際の費用感を知りたい方はリスティング広告の費用相場の記事もぜひご覧ください。