リスティング広告代理店を選ぶとき、料金体系や知名度だけで契約してしまうと、思わぬトラブルや成果の伸び悩みに直面することがあります。
特に初めて代理店に依頼する企業にとっては「契約前に何を確認すれば良いのか」がわかりにくいポイントです。
本記事では、契約前に必ずチェックすべき10のポイントをリスト化し、解説していきます。
👉 代理店選びの基本を知りたい方は先に 代理店を選ぶ基準とは? をご覧ください。

契約前に確認すべき10のチェックポイント

① 手数料体系と最低料金

手数料が広告費の20%か、固定費か、最低手数料が設定されているかを必ず確認しましょう。
少額予算の企業は、最低手数料が高い代理店だと割高になってしまいます。また、広告費は変動費ですので、広告費のアロケーションや変更はどこまで柔軟に対応してくれるかは絶対に確認しましょう。

② 運用体制(専任 or チーム制)

専任担当制なのか、チーム体制なのかによって運用の柔軟性が異なります。自社の規模やコミュニケーションスタイルに合った体制かを確認してください。中には運用チームと担当窓口の拠点が大きくことなり、運用チームは海外で時差がありますので連携が遅い、みたいなケースもありますので確認が必要です。

③ レポートの頻度と内容

月次レポートなのか週次レポートなのか、また数値だけでなく改善提案が含まれるのかが重要です。
形式的なレポートだけでは意味がなく、次の施策に繋がる内容であるかを確認しましょう。

太田高寛

レポートはただの数字報告では無価値です。数字を見てそれをどう解釈し、どこが問題、課題なのかを含めて次の施策案につながるロジカルな報告が出来ない代理店は避けましょう。代理店の過去の他クライアントへのレポートを提示してもらえれば概ね判断できると思います。

④ 改善提案の質

レポート提出だけでなく、広告文改善やLP改善の提案があるかどうかをチェックしましょう。提案内容の具体性が成果に直結します。

太田高寛

特に昨今は広告文やLPなどが成果に与えるインパクトは大きく、ここを代理店は一切ノータッチで「御社のLP作成待ちです。」的なコミュニケーションの代理店もあります。本当にLPがボトルネックなら代理で請け負う代理店は成果にコミットし、LP制作まで動ける必要があります。どこまでを守備範囲として動いてくれるのかは絶対に確認しましょう。
当社では広告代行からLPなどのクリエイティブ作成まですべて対応いたします。

⑤ 自動化ツールの活用方針

Google広告の自動入札機能を使うのか、手動調整を行うのかを確認しましょう。
特に中小企業の場合、CV数が少なく自動化が機能しにくいため、代理店独自の手動最適化ノウハウがあるかが重要です。

太田高寛

当社では、Google自動最適化に全部任せるといった雑な運用はせず、1件目から質の高いCVを狙える調整ノウハウを提供しています。

⑥ 契約期間と解約条件

6か月や1年など長期契約を前提とする代理店もあります。
解約違約金があるのか、成果が出なかった場合に柔軟に見直せるのかを必ず確認しましょう。

⑦ 担当者の経験と実績

どのくらいの案件を担当してきたのか、業界特化の経験があるかを直接確認しましょう。
営業担当と運用担当が別の場合は、契約前に運用担当者と面談するのがおすすめです。

⑧ コミュニケーション方法

SlackやChatwork、メール、電話など、どのチャネルでやり取りできるかを確認しましょう。連休中や夜間の配信など事業によってはクリティカルに成果につながるポイントで連絡が取れないのは絶望的です。迅速な対応をしてくれる体制かどうかも成果に大きく影響します。

⑨ 対応範囲(広告運用以外の支援)

リスティング広告運用だけでなく、LP改善やクリエイティブ制作まで対応してくれるかどうかも差別化ポイントです。
広告運用だけだと成果が頭打ちになることもあるため、総合的な支援が可能かを確認してください。

⑩ 料金以外の付加価値

単なる「安さ」ではなく、どれだけの改善提案やサポートが含まれるかが重要です。
CPAやROASを改善するノウハウを持っているかも判断基準になります。

チェックリストを使った具体的な確認方法

契約前の打ち合わせでは、以下のように具体的な質問を投げかけることで、代理店の姿勢や対応力を見極められます。

  • 「最低手数料はいくらですか?」
  • 「自動入札と手動運用の割合はどのくらいですか?」
  • 「改善提案はどのような形で行ってくれますか?」
  • 「契約期間中に担当者が変わる場合はありますか?」
  • 「解約条件はどのようになっていますか?」

まとめ

リスティング広告代理店と契約する前には、料金だけでなく「手数料・運用体制・レポート・改善提案・契約条件」など総合的に確認する必要があります。
上記10項目のチェックリストを活用すれば、後悔のない代理店選びが可能になります。
👉 次に読む:自社に合った代理店を見極める質問集