「記事はたくさん書いているのに、全然検索順位が上がらない…」
「サイトの評価を高めるために、何から改善すればいいか分からない…」SEO対策と聞くと、ついキーワード選定やコンテンツ作成ばかりに注目しがちですが、実はサイト内部の対策も非常に重要です。いくら良いコンテンツがあっても、サイトの構造が複雑だったり、表示速度が遅かったりすると、ユーザーだけでなく検索エンジンからも正しく評価してもらえません。
この記事では、TSRコンサルティングが実践している「内部SEO対策」の具体的なチェックリストを、初心者の方でもすぐに実践できるよう、わかりやすく解説します。このチェックリストに沿ってサイトを改善すれば、確実にサイトの評価を高め、検索順位の向上につなげられるはずです。
ぜひ最後までご覧いただき、あなたのサイトを徹底的に見直してみてください。
内部SEO対策の重要性
内部SEO対策は、検索エンジンにサイトの情報を正しく伝え、ユーザーの利便性を高めるための施策です。具体的には、以下の2つの観点から重要視されています。
1. 検索エンジンへの理解促進
サイトの内部構造を最適化することで、Googleのクローラーがサイトを効率的に巡回(クロール)し、コンテンツの内容を正しく理解できるようになります。これにより、コンテンツが適切にインデックスされ、検索結果に表示されるようになります。
2. ユーザー体験(UX)の向上
表示速度の改善や、分かりやすいサイト構造の構築は、ユーザーの利便性を高めます。ユーザーが快適にサイトを利用できることで、滞在時間が長くなり、直帰率が低くなるなど、SEO評価の向上にもつながる良い循環が生まれます。

当社のBtoB向けのSEOノウハウでは、専門的な情報が多いコンテンツでも、ユーザーが迷わずに欲しい情報にたどり着けるよう、サイト構造の設計を特に重視しています。単にキーワードを入れるだけでなく、専門性の高い用語を階層的に配置することで、ユーザーの理解を深め、CVにつながる導線を作る工夫をしています。
テクニカルSEOチェックリスト
ここでは、サイトの技術的な側面を改善するためのチェックリストをまとめました。
1. クロールとインデックスの最適化
- XMLサイトマップの送信:Google Search ConsoleにXMLサイトマップを送信し、検索エンジンにサイトの全ページを伝える。
- robots.txtの最適化:robots.txtでクロールを許可するページと禁止するページを正しく設定する。
- 正規化(Canonical):重複コンテンツがある場合、canonicalタグで正規URLを指定する。
2. 表示速度の改善
- 画像サイズの最適化:WebP形式の画像を使い、ファイルサイズをできるだけ小さくする。
- ブラウザキャッシュの活用:CSSやJavaScriptなどの静的ファイルをキャッシュし、再訪問時の表示速度を上げる。
- サーバー応答時間の改善:高速なサーバーを利用し、ページの応答時間を短縮する。
3. モバイル対応
- モバイルフレンドリーの確認:モバイルフレンドリーテストで問題がないか確認する。
- レスポンシブデザインの採用:PC、スマートフォン、タブレットなど、あらゆるデバイスで適切に表示されるよう設計する。

コンテンツSEOチェックリスト
ここでは、コンテンツの内容を改善するためのチェックリストをまとめました。
1. タイトルタグとメタディスクリプション
- タイトルタグ:キーワードを含み、32文字以内に収める。ユーザーの興味を引く魅力的な内容にする。
- メタディスクリプション:記事の概要を110文字以内にまとめ、ユーザーがクリックしたくなるような文章にする。
2. 見出し(hタグ)構造
- hタグの階層化:h1, h2, h3…と階層的に見出しを使い、記事の論理的な構造を明確にする。
- キーワードの配置:h2やh3タグにキーワードを含めることで、検索エンジンに記事のテーマを伝える。

BtoCの採用サイトでは、求職者が求める情報(職場の雰囲気、社員の声など)を、コンテンツのタイトルや見出しに具体的に盛り込むことで、競合との差別化を図り、応募につながる集客に成功しています。タイトルや見出しは、ユーザーへのアピールポイントになるんです。
3. 内部リンクと被リンク
- 内部リンクの最適化:関連性の高い記事同士を適切に内部リンクで結びつけ、ユーザーの回遊を促す。
- 被リンクの獲得:質の高いコンテンツを作成し、自然な形で被リンクを獲得する。
ユーザー体験(UX)チェックリスト
ユーザーがサイトを快適に利用できるかどうかは、SEO評価に直結します。
1. サイトのユーザビリティ
- ナビゲーション:ユーザーが迷わないよう、分かりやすいグローバルナビゲーションやパンくずリストを設置する。
- サイト内検索:検索窓を設置し、ユーザーが欲しい情報にすぐにたどり着けるようにする。
- フォントサイズと行間:読みやすいフォントサイズと適切な行間を設定する。

社名やサービス名に紐づくネガティブなキーワードに対しては、逆SEOのノウハウを活用します。内部対策の観点では、ポジティブな情報を持つページへの内部リンクを強化することで、検索エンジンに「このサイトの主要なページはここだ」と伝えることができます。これにより、ネガティブな情報よりも上位に表示されるよう誘導するのです。
まとめ:内部対策は地道な作業
内部SEO対策は、派手な成果が見えにくい地道な作業ですが、サイトの土台を固める上で不可欠なものです。
本記事でご紹介したチェックリストに沿って、一つずつ確実に改善していくことで、サイトの評価は必ず高まります。
- テクニカルSEO:クロールとインデックス、表示速度、モバイル対応を最適化。
- コンテンツSEO:タイトル、見出し、内部リンクを最適化。
- ユーザー体験(UX):サイトの使いやすさを改善。
これらの対策を継続的に行うことで、サイトの信頼性が増し、検索順位の安定的な向上につながります。
次に読むべき記事
本記事で内部SEO対策の重要性を理解いただけたかと思います。さらに具体的なノウハウを知りたい方は、以下の記事もぜひ参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
内部SEO対策だけで検索順位は上がりますか?
内部対策は、検索順位を上げるための土台作りです。これだけで劇的な順位上昇は難しいですが、内部対策が不十分なサイトは、いくら良いコンテンツを書いても正しく評価されません。内部対策をしっかり行った上で、キーワード選定やコンテンツ作成といった外部対策と組み合わせることで、最大の効果を発揮します。
表示速度の改善はどのくらい効果がありますか?
表示速度は、SEO評価だけでなく、ユーザーの離脱率にも大きく影響します。特にスマートフォンユーザーは、ページの読み込みに数秒以上かかると離脱してしまう傾向があります。表示速度を改善することで、ユーザー体験が向上し、結果的に検索順位やコンバージョン率の改善につながります。
専門知識がなくても内部対策はできますか?
本記事でご紹介したチェックリストの中には、専門知識がなくてもできる項目がたくさんあります。例えば、タイトルや見出しの修正、内部リンクの設置などは、Web担当者の方でもすぐに実践できます。もし、技術的な部分(サーバー設定やコードの最適化)で不明な点があれば、無理せずWeb制作会社や専門のコンサルタントに相談することをおすすめします。